現場作業員のための「食事」コラム：パフォーマンスを最大化する食べ方2025.11.05

現場作業は、一日に多くのエネルギーを消費する重労働です。適切な食事で栄養を補給することは、単にお腹を満たすだけでなく、集中力の維持、疲労回復、そして怪我の予防にも直結します。ここでは、現場作業員が知っておくべき食事のポイントをご紹介します。

1. 朝食は「ガソリン」！抜かずにしっかり摂ろう

「時間がないから」「食欲がないから」と朝食を抜いてしまう人はいませんか？朝食は、現場で活動するためのエネルギー源となる、いわば車の「ガソリン」です。

• 集中力とパフォーマンスの維持: 脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖です。朝食を抜くと、午前中にエネルギー切れを起こし、集中力が低下します。
• 熱中症対策: 朝食をしっかり摂ることで、体温を適切に調節し、熱中症になりにくい体をつくります。
• おすすめの朝食: 炭水化物（ご飯、パン）を主食にし、タンパク質（卵、納豆、ヨーグルト）やビタミン（野菜、果物）も加えることで、バランスの取れたエネルギー源となります。

2. 昼食は「午後の力」！バランス重視でパワーチャージ

午後の作業に備える昼食は、エネルギー補給だけでなく、疲労回復も視野に入れることが大切です。

• 炭水化物をしっかり: ご飯や麺類などの炭水化物は、午後の活動エネルギーとなります。
• タンパク質を意識: 肉、魚、卵、豆腐などのタンパク質は、疲れた筋肉を修復し、体をつくります。
• 野菜も忘れずに: 揚げ物や丼ものに偏りがちですが、ビタミンやミネラルが豊富な野菜も加えることで、栄養バランスが整います。
• 食べ過ぎに注意: 満腹になりすぎると、眠気やだるさを感じ、午後の作業効率が落ちることがあります。腹八分目を心がけましょう。

3. 水分補給は「こまめ」に！喉が渇く前に飲もう

現場作業における水分補給は、何よりも大切です。喉の渇きを感じたときには、すでに脱水が始まっています。

• 水分補給のタイミング: 休憩ごと、あるいは15〜20分おきに少量をこまめに飲むようにしましょう。
• スポーツドリンクを活用: 汗と共に失われる塩分やミネラルを補給できるスポーツドリンクも有効です。ただし、糖分が多いものもあるので飲みすぎには注意しましょう。
• 水筒を持参: 熱中症対策として、冷たい水やお茶をいつでも飲めるように水筒を持参するのもおすすめです。

4. 疲労回復と怪我予防のための栄養素

特に摂取を意識したい栄養素は、タンパク質とビタミンです。

• タンパク質: 筋肉や骨、皮膚の材料となり、疲労した体を修復します。肉、魚、卵、乳製品、豆類などから摂取できます。
• ビタミンB群: 炭水化物やタンパク質の代謝を助け、エネルギーをつくり出す「縁の下の力持ち」です。豚肉や玄米、豆類に多く含まれます。
• ビタミンC: 疲労回復や免疫力向上に役立ちます。果物や野菜、特にブロッコリーやピーマンに豊富です。

忙しい毎日ですが、食事は体を動かす資本です。コンビニ食や外食が中心になる場合でも、タンパク質や野菜を意識して取り入れるだけで、体の状態は大きく変わります。自分の体を最高のパフォーマンスで動かすため、日々の食事にも目を向けてみましょう。